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香典返しとは?贈っていいもの・ダメなもの、マナーを解説

2022/03/20

香典返しとは?贈っていいもの・ダメなもの、マナーを解説

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葬儀などの場で香典を受け取ったとき、忘れてはならないのが「香典返し」です。
香典は受け取ったらそのまま終わりではなく、適切なタイミングでお返しをしなければなりません。
しかし、親族の死が初めての方にとって、「香典返しっていつ贈るの?」といった疑問があるものです。
そこで、今回は香典返しにおける基本的な知識やマナーをご紹介。贈れるものや贈ってはいけないものなどもふまえ、幅広く解説していきます。

香典返しとは?

香典返しとは、冒頭でも触れた通り香典に対するお返しのことです。
しかし、単純に「お返し」という意味合いを持つだけではありません。「弔事が無事に終わった」ということを、参列してくれた方々へ報告するといった意味も持つのが香典返しです。
直接手渡しするのが一般的ですが、遠方に住む方へ対しては郵送でお返しを贈ることも可能。また、即日返しとして、葬儀終了後に香典返しを渡すケースも多いです。
遠方から参列に来てくれた方へも直接香典返しを渡せることから、「なるべく手渡しをしたい」という方にもおすすめです。

香典返しで贈れるものとは?

香典返しは、どのようなものでも贈れるわけではありません。
まずは、香典返しとして贈れるものをチェックしていきましょう。

「消えもの」に分類されるもの

香典返しは、「消えもの」と呼ばれるものが相応しいです。
消えものとは、食べたり使ったりしていずれなくなるもののことであり、食べ物や消耗品などが選ばれる傾向にあります。
不祝儀と呼ばれるものでもあるので、なるべく後には残らないようなものを選びましょう。具体的には、お茶やお菓子、海苔、調味料といった食べ物、もしくはタオルなどの日用品などがおすすめです。

カタログギフト

香典返しはなるべく受け取る側に負担がないようにするのがベストですが、全員が満足できるようなものをお返しとして贈るのは難しいのが事実。そのため、カタログギフトをお渡しするという選択肢もあります。
カタログギフトであれば、参列者がカタログから自由に好きなものを選べるので、受け取り手が「貰っても困る…」と悩むことがありません。
香典返しで何を選んだらいいか分からない場合や、なるべく参列者自身に満足してもらえるものを贈りたいと考えているときには、カタログギフトを検討してみてください。

香典返しで要注意!「贈ってはいけないもの」とは

香典返しでは、「贈ってはいけないもの」がいくつか存在します。
知らずに贈ってしまうと、迷惑になってしまったり、マナー違反になることもあるので注意が必要。
どのようなものが香典返しとしてNGとなるのか見ていきましょう。

祝い事を連想させるもの

祝い事を連想させるものは、基本的に香典返しとしてふさわしくありません。
とくに、お酒や昆布などは、結婚式やお正月などのお祝いの席でよく見かける品。葬儀などの不祝儀のシーンでは絶対に選んではいけないものであるといえます。
葬儀の場面は決しておめでたいことではない、という点をきちんと理解したうえで、香典返しの品物を選ぶことが大切です。

肉類・魚類

肉類や魚類などは、香典返しではNGの品物です。
昔から、仏教の世界では故人が亡くなってからの49日までは、肉や魚を口にしてはいけないとの教えがあります。いわゆる四十九日や精進落としと呼ばれるものです。
近年は、葬儀の後にそのまま精進落としへと進むことが多く、上記のような風習を継続しているのは一部の地域ですが、それでも風習を重んじて香典返しでは選ぶべきではないと考える方も少なくありません。
そのため、ハムや魚系の缶詰などを香典返しに選ぶのはNGです。

商品券はグレーゾーン

お返しの品物選びに困ったとき、商品券を贈りたいと考える方もいるかもしれませんが、結論からいうとグレーゾーンです。
商品券は、現金に近いものであることから、香典返しとして贈ることに違和感を覚える方も少なくありません。とくに、高齢の方など、風習を重視していると商品券での香典返しをよく思わないケースもあります。
特別な理由がない限りは商品券を避けたほうが無難でしょう。

香典返しにおける基本的なマナー

香典返しは、以下のマナーを守ったうえで贈ることが大切です。
知らず知らずにマナー違反とならないよう、きちんと確認しておきましょう。

「包み紙」は正しくつける

香典返しでは、「包み紙」を正しくつけることが大切です。
贈り物ではのし紙をつけることが多いですが、香典返しの場合は「掛け紙」として、水引が印刷されたものを使用します。
ちなみに、のし紙はお祝いの場で贈り物をするときに使うものなので、香典返しとしてはふさわしくありません。誤ってのし紙を選ばないように注意してください。

会社からの香典には「会社」も「個人」もお返しを

会社から香典をいただく際、会社の名義で香典をいただく場合や、個人的にいただく場合など、さまざまなシーンがあると思います。
しかし、いずれの場合であっても、会社から香典を受け取ったら、きちんと香典返しを贈らなければなりません。会社に対する香典返しは菓子折りなどが一般的です。
ちなみに、社内の有志から香典をいただいた際にも、必ず菓子折りなどの香典返しを贈りましょう。

おわりに

今回は香典返しの概要や、贈っていいもの・贈ってはいけないもの、基本的なマナーについてご紹介しました。
香典返しの際には、知っておかなければならないさまざまなマナーがあります。知らずにお返しをしてしまうと、思わぬトラブルになってしまうこともあるため注意が必要。
正しく理解したうえで、適切に香典返しを行いましょう。

監修者:大坂 良太 所有資格:遺品整理士・事件現場特殊清掃士

作業は”丁寧”がモットー。大切な人が遺したものだから、私たちも 大切に扱わせていただきます。遺品にまつわる思い出話をうかがいながら、 一つずつ整理していく。こうした遺品整理の過程が「思い出の整理」となり、 少しでもお客様の心が温かくなればと願っています。

大坂 良太

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