故人の「サブスク」ってどうしたらいい?生前のうちにしておくべき対策を解説
2022/09/06
動画配信サービスや、定額制のネットサービスなど、さまざまなサブスクが展開されるようになった昨今。複数のサブスクを利用している方も多いのではないでしょうか。
サブスクは便利かつ手軽に楽しめるようになるといったメリットがある一方で、「他人では解約が難しくなる」といったデメリットもあります。
そこで、今回は契約者本人が亡くなった後のサブスクの契約状況や、生前のうちに対応しておくべきことなどについてご紹介します。
目次
年代を問わずサブスク契約者が増加中
定額を支払うことで、特定のサービスを利用できるようになるサブスク。かつては若い世代が利用者層の中心でしたが、近年はコロナ禍の影響もあり中高年世代の利用者も増加している傾向にあります。
実際、70代の高齢者も動画配信サービスのサブスクリプションを契約するなど、大人世代にとっても身近なものとなりました。
しかし、ここで気になるのが、自分が死亡した後の契約状況でしょう。場合によっては遺族に迷惑をかけてしまうこともあるので、サブスクを契約している方はあらかじめ、対応についてきちんと把握しておかなければなりません。
サブスクはIT以外にも多種多様
サブスクと聞くと、動画配信サービスや音楽配信サービスなどIT関連をイメージする方が多いのではないでしょうか。しかし、近年のサブスクはサービス内容が多岐に渡っていて多種多様な状況です。
たとえば、月額料金を支払えば飲食店の特定のメニューが食べ放題になったり、契約期間中に希望の車を試乗・レンタルできたりするサブスクもあります。
ITに限らず、さまざまな分野でサブスクが展開されているので、今後もますます年代を問わず利用者が増えていくことが予想されます。
契約者が生前のうちに済ませておくべきこと
サブスクを契約中に契約者本人が死亡しても、契約は自動的に解約されるわけではありません。
きちんと解約手続きをする必要があります。とはいえ、いつ万が一の事態に陥るかはわからないもの。前もって、解約の手続きを済ませておくことは現実的ではありません。
しかし、サブスクを契約していても、自分の万が一に備えてできることは意外にもあります。
エンディングノートなどに契約情報を記しておく
比較的簡単な対策でもあるのが、エンディングノートや手帳、ノートなどにサブスクの契約情報を記しておくことです。
自分の身に突然万が一のことがあっても、サブスクの契約情報が遺族にわかるようにまとめてあれば、遺族がスムーズに解約手続きを済ませやすくなります。
サブスクによっては、自宅に契約書が届かないものも多く、遺族が把握しにくいケースも多いので、本人がきちんとわかりやすくまとめておく配慮が必要です。
自分のアカウントを家族と共有する
一つのアカウントを複数人で共有できるサブスクであれば、自分のアカウントを家族と共有するのがおすすめです。
動画配信サービスや音楽配信サービス、フォトアルバムサービスなど、家族と共有しておくことで、家族自身が契約状況を常に把握しておくことができます。
ただし、サブスクによっては、複数人でアカウントを共有できない場合もあったり、複数人で共有できても上限人数が設けられていたりすることも多いので、利用規約を確認することが大切です。
使っていないサービスは解約を済ませておく
複数のサブスクを契約している場合、使っていないサービスの契約を継続しているケースが少なくありません。
家族の解約作業の負担を軽減するためにも、使っていないサブスクサービスがあれば生前のうちに解約を済ませておくようにしましょう。
とくに、数多くのサブスクを契約している方や、解約手続きが複雑なサブスクを利用している方は、解約作業が家族の負担になりやすいのが現状です。
契約内容・契約状況を一番よく知っている本人が、解約を済ませておくことで家族の負担軽減につながります。
最悪の場合は契約破棄の選択肢も
万が一、契約者本人が解約の手続きをしないまま死亡してしまい、遺族がサブスクの契約状況や利用しているサブスクなどを把握できなかったら、「契約破棄」の選択肢があります。
月額料金の支払いが滞ったり、引き落とし先として使用していた故人の口座が停止したりすることで、サブスクを提供する会社から契約破棄されます。
家族としては面倒な手続きを済ませる必要がなくなりますし、慌ててサブスクの契約情報を探す必要もないので万が一の選択肢としては有効です。
ただし、契約破棄までには期間がかかることも多く、延滞料金の請求や保存していた大切なデータ(写真等)を失うリスクもあるので注意しなければなりません。
契約破棄はあくまでも最後の手段というイメージなので、なるべく本人・家族ができる限りサブスクの解約手続きを行うことをおすすめします。
おわりに
今や生活に身近な存在となったサブスク。しかし、契約者本人に万が一のことがあると、遺族が解約作業に追われることになるので注意が必要です。
今回ご紹介したように、今のうちにできることはなるべく済ませておき、家族の負担を軽減できるように準備しておくと安心でしょう。
監修者:大坂 良太 所有資格:遺品整理士・事件現場特殊清掃士
作業は”丁寧”がモットー。大切な人が遺したものだから、私たちも 大切に扱わせていただきます。遺品にまつわる思い出話をうかがいながら、 一つずつ整理していく。こうした遺品整理の過程が「思い出の整理」となり、 少しでもお客様の心が温かくなればと願っています。
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