エンディングノートとは?知っておきたい記入項目・書いた後の対応について
2021/07/06
「終活」という言葉を耳にすることが増えた昨今。それに伴い、「エンディングノート」というノートの存在も広く知られるようになりました。
エンディングノートは、必ずしも必要なものではありませんが、「自分のため」「家族のため」に重要なもの。自分がこの世から去った後のことを考えるようになったら、ぜひ作成をおすすめします。
そこで、今回はエンディングノートの概要や、記入項目などについて詳しくご紹介します。
目次
エンディングノートとは?
エンディングノートとは、簡単にいうと「自分に万が一のことがあったときに家族に伝えたいこと」を記したノートです。
遺言書とは異なり、法律面を意識する必要がありません。自分の気の向くままに自由に書き記すことができます。たとえば、「自分が死んだことを○○さんにも伝えてほしい」「お供えものとしてビールを多めに用意してほしい」といった内容でも問題ありません。
財産分与や相続など、法的に強制力がある遺言書のように、明確なルールに則って書く必要がないので、心の内を素直に吐き出せるのがメリットです。
ちなみに、エンディングノートに使用するノートに制限やルールはありません。無地のノートや大学ノート、市販のエンディングノートなど、「自分の書きたいこと」に合わせて選ぶといいでしょう。
エンディングノートに書きたい項目
エンディングノートは自由度が高い分、「結局何を書いたらいいのか」と頭を抱える方も多いです。そこで、ここからは、エンディングノートにおすすめの記入項目をご紹介します。
自分の個人情報
エンディングノートの定番項目ではありますが、自分の個人情報は記入しておくことをおすすめします。
生年月日や本籍地などはもちろんのこと、健康保険証の場所や、運転免許証の番号、マイナンバー情報など、あらかじめまとめておくと遺族が個人情報探しで慌てることがありません。
また、性格や趣味、特技などパーソナルな部分にも触れておくと、遺族が「確かにこんな人だったね」と会話に花を咲かせやすくなります。
自分について知っておいてほしいことがあれば、書き記しておくといいでしょう。
自分の人生を振り返る
自分の人生を振り返ったときに感じた内容を書き記せるのも、エンディングノートの魅力です。
「今まではどのような道を歩いてきたのか」「やりたかったことは何だったのか」「叶えた夢はあったのか」など、いろいろと振り返ってみると、今後の人生のヒントを貰えることもあります。
また、遺族が「故人は生前にどんなことを考えていたのか」を知る機会にもなりますので、ぜひエンディングノートの項目として「自分の人生を振り返ってみた内容」をまとめてみてください。
家族に伝えたいこと
自分の死後や、病気・怪我でコミュニケーションが難しくなった場合に備えて、エンディングノートをまとめておくことが大切です。
とくに、「自分に万が一のことがあったら○○をしてほしい」といった明確な希望がある場合には、エンディングノートに書き記しておきましょう。
その際には、「日時」「希望する理由」「誰が行うのか」などもきちんと添えてください。
また、自分の万が一に備えたことではなく、単純に家族に伝えたいことがあれば、名前+メッセージといったように、一人ひとりに向けて書くことをおすすめします。
印象に残ったエピソードを盛り込むことで、よりメッセージ性の強い言葉を贈れるでしょう。
お金関連のこと
財産や形見分け、相続など、自分の死後はお金のことで揉めないか不安を感じるものです。
エンディングノートは、法的な強制力はありませんが、「自分の意思・意見」として書き留めておくと、遺族が汲み取ってくれることが少なくありません。
これまで仲の良かった家族であったにも関わらず、お金が原因で関係に亀裂が生じてしまうのは避けたいところ。
自分の財産で遺族が揉めてしまわないよう、自分の意向を明らかにしておくといいでしょう。
葬儀やお墓の希望
葬儀のスタイルやお墓について、希望があればエンディングノートに書き記しておきましょう。
自分の新興宗教や、葬儀のスタイル、遺影写真など、すでに希望がある方は多いです。しかし、自分に万が一のことがあってからでは、遺族に希望を伝えることはできません。
今のうちにエンディングノートにまとめておき、今後変更があり次第加筆・修正をしてください。
エンディングノートを書いた後はどうする?
エンディングノートを書いた後は、家族の目にとまりにくい場所に保管しておきましょう。日常生活のなかでエンディングノートの存在が知られてしまうと、家族に気を使わせてしまいます。
また、エンディングノートは定期的に見直すことも大切です。時間とともに、考えが代わったり、記入したい項目が増えたりするからです。
可能であれば1か月に1回の頻度で見直し、必要に応じて修正していきましょう。
おわりに
エンディングノートは、自分の万が一に備えるための貴重なノートです。
自分のためになることはもちろんのこと、家族のためにもなりますので、元気なうちに作成しておくことがおすすめ。自分の死後について考える機会が増えたら、エンディングノートの始め時です。
ぜひ、これを機に、エンディングノートの準備を進めてみてはいかがでしょうか。
監修者:大坂 良太 所有資格:遺品整理士・事件現場特殊清掃士
作業は”丁寧”がモットー。大切な人が遺したものだから、私たちも 大切に扱わせていただきます。遺品にまつわる思い出話をうかがいながら、 一つずつ整理していく。こうした遺品整理の過程が「思い出の整理」となり、 少しでもお客様の心が温かくなればと願っています。
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