デジタル遺品とは?放置するとどんなトラブルがある?対処方法は?
2022/10/15
近年、たびたび話題を集める「デジタル遺品」についてご存知ですか?
デジタル遺品はプライベートからビジネスまで影響を及ぼし、ともすれば大きなトラブルにも発展しかねません。
デジタル遺品とはなにを指すのか、どのような危険をはらんでいるのか解説していきましょう。
デジタル遺品とは?
デジタル遺品は、近年非常に注目されている遺品のひとつです。
明確な定義は難しいですが、一般的にスマートフォンやパソコンの内部に保存されている、デジタルデータのことを指します。
亡くなってしまった人の私物、つまり遺品となるとたいていは服などのような身の回りのものが思いつくと思いますが、目につかないデジタル遺品もたくさんあります。
例えば仕事でパソコンを使う人は少なくないと思いますが、パソコン内には数々の業務データが保存されたままでしょう。
さらにパソコンだけでなくスマホにもあらゆるデータが保存されているかもしれません。
また、忘れてはいけないのが各種サービスのアカウントです。
インターネットバンキングやGmailのアカウントをはじめ、SNSアカウントなどさまざまなアカウントがそのままになってしまいます。
利用者が亡くなったからと言ってそのままにしていると「仕事で必要なデータなのに、誰も閲覧できない」「大事なプロジェクトの内容が白紙に戻ってしまう」というトラブルの種になってしまうでしょう。
また、万が一なんらかの理由で内容が流出してしまった場合、企業単位の大きなトラブルにもつながりかねません。
デジタル遺品をあらかじめ整理しておくほうがいい理由
デジタル遺品は、できる限り生前に整理しておかなければいけません。
というのも、デジタルデータの多くは利用者が亡くなってしまった途端に、把握や管理ができなくなってしまう可能性があります。
例えばスマホ内のデータです。
iPhoneの場合は特に、使用する際に必ず必要になるパスコードを10回間違えたとき、自動でスマホ内データが初期化されてしまいます。
Androidならばその機能がないかと言えば、機種によっては同じような機能を設定できます。
スマホを安全に使用し、プライバシーを守る上では必要な機能と言えますが、利用者が故人でかつスマホ内のデータを抜き出したいときには大きな壁となるでしょう。
どうしても必要なデータがあり、手あたり次第にパスワードを入力したことによって、もう二度とデータを確認できなくなってしまったという本末転倒にもなりかねません。
どうしても必要な場合には、データ復旧の専門事業者へ依頼することとなります。
その際には大きな費用がかかりますので、数十万円ほどの費用は見積もっておくべきでしょう。
ケースによっては時間も数ヶ月単位でかかる上、費用も50万円以上かかることがあります。
遺品整理のうち、デジタル遺品だけでこれだけの費用がかかってしまうとなると、負担は大きくなってしまいますよね。
パソコンの場合は比較的簡単にパスワードロックを解除できるとされていますが、とはいえ、やはり依頼に際してはお金も時間もかかります。
「仕事で使うデータが入っているから、今日中にパスワードロックを解除しなければいけない!」というような事情があったとしても、すぐに解決できないでしょう。
デジタル遺品で引き起こされるトラブル
デジタル遺品をそのままにしておくことで起きるトラブルは、さまざまあります。
まずは前述の通り、ビジネス関連のトラブルです。
ビジネスでは複数人とデータや情報を共有している場合も多いですが、もし故人がそれらのデータを管理する立場だった場合、アクセスできないだけで大きなトラブルにつながってしまうかもしれません。
ビジネス関連データの中には情報漏えいを防ぐために丁寧に管理されているものもあり、その分所有者に不幸があったときには誰も閲覧できない状態にもなりうるでしょう。
また、故人が投資などをしていた場合、利用していたネット証券などの情報が不明なままでは遺産を把握しきれなくなってしまいます。
投資分も本来ならば相続の対象となりますが、そもそも存在を知らないと放置されてしまうでしょう。
遺産分割協議が終わってから「ネット証券取引もしていたらしい」と判明した場合には、厄介なトラブルにもつながってしまいますので、注意しましょう。
こうしたトラブルを避けるためには、生前にきちんと対策をしなければいけません。
デジタル遺品はどのように対策すればいい?
スマホやパソコンなどのデジタル機器は、きちんとパスワードを共有し、遺族がアクセスできる状態にしておきましょう。
スムーズにパスワードロックを解除できれば、デジタル遺品の扱いに困ってしまうことはありません。
とはいえ「パスワードを知られるのはイヤだ」と感じてしまう人もいるでしょう。
その場合にはエンディングノートなどに明記しておくことをおすすめします。
あわせて、引継ぎが必要なデータやアカウントはあらかじめ対応しておくか、やはりエンディングノートに対応を書いておくとよいでしょう。
このように、遺品整理には非常に複雑で、面倒に感じられてしまうことも多いものです。
遺族の負担を減らすためには、遺品整理サービスを利用しましょう。
「まちの遺品整理屋さん」は、複雑化しやすい遺品をプロの手で迅速に、かつ丁寧に整理いたします。
また料金設定も明瞭で、分かりやすいお見積書を作成しています。
必要なサービスだけをご提案し無駄な費用を削減することによって、充実したサービスをリーズナブルに利用できる環境を実現します。
まとめ
スマホやパソコンの中に保存されているデジタル遺品は、場合によっては大きなトラブルの引き金にもなりかねません。
できるだけ生前に対処しておくことで、遺族の負担を減らすようにしましょう。
監修者:大坂 良太 所有資格:遺品整理士・事件現場特殊清掃士
作業は”丁寧”がモットー。大切な人が遺したものだから、私たちも 大切に扱わせていただきます。遺品にまつわる思い出話をうかがいながら、 一つずつ整理していく。こうした遺品整理の過程が「思い出の整理」となり、 少しでもお客様の心が温かくなればと願っています。
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