ゴミ屋敷の相続を放棄したい!掃除不要で簡単に手放す方法について
2021/11/03
「親が亡くなった後、誰がゴミ屋敷を相続したらいいの」「相続放棄をしてもゴミ屋敷は掃除しなければいけないの?」など、子どもにとって深刻な悩みであるのがゴミ屋敷の相続ではないでしょうか。
親が生前に住んでいた家がゴミ屋敷である場合、相続を放棄しない限りは子どもが管理しなければなりません。また、相続を放棄しても掃除しなければならないケースも多く、いずれにせよ手間やお金がかかってしまいます。
そこで、今回はゴミ屋敷の相続を放棄したい方に向けて、掃除をせずに手放すための方法をご紹介します。
目次
ゴミ屋敷を相続するメリット・デメリット
ゴミ屋敷を相続すべきか、相続放棄すべきかで迷っている方は多いのではないでしょうか。
まずは、ゴミ屋敷を相続した場合のメリットとデメリットをチェックし、本当に相続放棄をしても問題がないか考えてみてください。
ゴミ屋敷を相続するメリット
ゴミ屋敷を相続するメリットとして、まず挙げられるのが「他の財産も相続できること」です。預金や宝飾品、価値のある遺品なども相続することができるようになります。そのため、親の遺産が多い場合には、ゴミ屋敷を相続したほうが良いケースが多いでしょう。
実際、親の遺産を使ってゴミ屋敷の掃除を民間業者に委託したり、手放したりすることもあります。
また、相続を放棄しても、ゴミ屋敷の掃除の義務は発生するので、「掃除をしたくない」という理由で相続放棄をするのは正しい判断とは言い切れないのが現状です。
まずは、親の遺した資産と照らし合わせたうえで検討するといいでしょう。
ゴミ屋敷を相続するデメリット
ゴミ屋敷を相続するデメリットとして、まず挙げられるのが親が抱えていた借金も相続することになってしまうという点です。相続は必ずしもプラスの財産のみに限定されるわけではありません。金額を問わず、抱えていた借金や滞納していた税金なども支払わなければならないのです。
また、相続税や今後発生する固定資産税の負担などをふまえると、親の遺産を超える支出となってしまうこともあるので注意が必要です。
ゴミ屋敷は相続放棄しても掃除が必要って本当?
結論から言うと、ゴミ屋敷は相続を放棄しても掃除が必要です。
相続をするか否かを問わず、掃除が必要な理由などについて見ていきましょう。
ゴミ屋敷と管理責任の関係
ゴミ屋敷に関わらず、不動産は相続を放棄しても、次の相続人の手に渡るまでは管理責任があります。
これは、地域の安全を守るためと、衛生面における配慮が理由です。ゴミ屋敷を放置すると、火災や不審者の侵入、近隣への悪臭などさまざまなトラブルの温床となってしまうリスクがあるので、ゴミ屋敷をはじめとした不動産は、相続を放棄しても管理し続けなければなりません。
トラブルが発生すると損害賠償を請求されることも
放置していたゴミ屋敷が理由で何らかの事故が発生した場合、損害賠償を請求されることとなる可能性があります。
たとえば、放置していたゴミが原因で歩行者が転倒して怪我をしたり、強風で吹き飛ばされたゴミが民家にぶつかって損壊させたりした場合は損害賠償を請求されてしまいます。
「面倒だから」「お金がもったいないから」とゴミ屋敷を放置するのは絶対にNG。適切な管理が必要です。
予算の範囲で専門業者に依頼することは可能
依頼者の予算によっては、ゴミ屋敷掃除に特化した専門業者に掃除を依頼できます。
規模やゴミの量などによって費用は異なりますが、相場はおおよそ数十万円~100万円ほど。親が遺した遺産を活用するなどして資金を確保できそうであれば、専門業者への委託を検討してみるといいでしょう。
掃除不要でゴミ屋敷を手放す方法は?
上記でも触れた通り、ゴミ屋敷は基本的に相続の可否に関わらず掃除の義務が発生します。
しかし、掃除をせずにゴミ屋敷を手放せる方法もあるのが事実。時間がかかるものの、ゴミ屋敷の管理に頭を悩ませることがなくなるので、ぜひ参考にしてみてください。
相続財産管理人を選ぶ
掃除をせずにゴミ屋敷を手放したい場合には、「相続財産管理人」を選任してください。
ゴミ屋敷の相続人がいなくても、相続財産管理人を選任にすれば管理責任は選任された人へと移行が可能。
家庭裁判所への申し立てや、数十万円の予納金の納付など手間や時間がかかるのが難点ですが、掃除をせずにゴミ屋敷を手放したいときには心強い選択肢です。
ゴミ屋敷を対象としている不動産業者に買い取ってもらう
不動産業者によっては、問題を抱えている物件を買い取ってくれる会社があります。ゴミ屋敷を掃除せずに手放したいときには、こうした訳あり物件を取り扱う不動産会社に買い取ってもらいましょう。
上記のような不動産業者であれば、掃除なども全て自社で引き受けてくれるので、事前に掃除しておく必要もなく便利です。
おわりに
親が亡くなった後、「ゴミ屋敷をどうしたらいいのか」で悩む方は少なくありません。
掃除をしたくない方にとっては、相続放棄が頭をよぎるものですが、本ページで触れた通り相続放棄をしても管理の責任が発生するのが現状です。
掃除をせずに手放したい方や、管理に悩んでいる方は、ぜひ今回ご紹介した内容を参考にしながら、ゴミ屋敷の扱いについて考えてみてください。
監修者:大坂 良太 所有資格:遺品整理士・事件現場特殊清掃士
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