今急増中の問題!?「セルフネグレクト」の原因や対策について
2021/03/03
近年、若者を中心に増加している「セルフネグレクト」をご存じですか?
中でも、一人暮らしの若者に多い問題であり、近年深刻化している状況です。しかし、その実態はあまり表面化しないことが多く、「気づいたころには手遅れだった…」といった事態も少なくありません。
そこで、今回は深刻な問題となっている「セルフネグレクト」について解説します。原因や対処法、直し方に至るまで、幅広く見ていきましょう。
目次
セルフネグレクトとは
セルフネグレクトとは、簡単にいうと「自分の身の回りのことをしなくなる状態」です。
自分の健康や安全を確保するためには、身の回りのことをきちんとこなす必要があります。しかし、セルフネグレクトの状態に陥ると、「食事をとらない」「体調が悪くなっても病院に行かない」「入浴をしない」など、あらゆることを放棄してしまうのです。
一般的に「ネグレクト」というと、我が子に対する育児放棄をイメージしますが、実は「自分の生活を整えること」を放棄するケースもあるのです。
セルフネグレクトが深刻化すると、結果的に「命の危険」にもつながりますので、決して安易に判断してはいけません。兆候に気が付いたら、家族がきちんとサポートしてあげる必要があります。
セルフネグレクトの原因
深刻な事態に陥りやすい「セルフネグレクト」は、一体何が原因なのでしょうか。
ここからは、セルフネグレクトに陥る原因についてご紹介します。
孤立
セルフネグレクトに陥る原因として、まず挙げられるのが「孤立」です。パートナーとの死別や就職など、ライフスタイルの変化に伴い孤立化してしまうケースは少なくありません。
孤立すると、周囲とのコミュニケーションが少なくなりやすく、「セルフネグレクトの兆候」に気が付きにくくなってしまうのです。
また、近年はSNSの普及により、対面でのコミュニケーションが少なくなりました。そのため、孤立状態に陥りやすく、結果的にセルフネグレクトにつながることがあるのです。
収入の減少
「失業」「転職の失敗」「就職の失敗」など、収入が減少したり、収入が途絶えてしまった…というケースがあります。
本来であれば、しかるべき機関に支援を求めることができますが、さまざまな事情により支援を申し出ない方もいるのが現状です。その結果、極端に食事量を減らしたり、ライフラインがストップしてしまうこともあります。
また、体の不調を改善するためには、病院を受診する必要があります。当然、お金も必要になりますが、収入がないことから病院を受診できないといった例も少なくありません。
いずれにせよ、「セルフネグレクトにならざるを得なかったような状態」といった原因も挙げられます。
老化
老化すると、どうしても体が思うように動きにくくなってしまうものです。「ゴミ出しに行くのが大変」「買い出しに行くと体に負担をかける」など、さまざまな理由から徐々にセルフネグレクトに陥ることがあります。
家族のサポートがあれば、セルフネグレクトを防ぐことにつながりますが、近年は核家族が進んでいることもあり、高齢者の一人暮らしも多い傾向にあります。
そのため、現代は高齢者のセルフネグレクトが進みやすい環境といえるでしょう。
セルフネグレクトの対処法
万が一身の回りに「セルフネグレクト」の疑いがある方がいる場合、どのように対処していけばいいのでしょうか。
ここからは、具体的な対処法について解説していきます。
まずは「自覚させること」が重要
セルフネグレクトの対処には、「本人の意思」も関わってきます。そのため、まずは自分がセルフネグレクトであることを自覚させる必要があります。
本人の普段の生活状況を客観的な目で説明したり、精神的な悩みに触れていくなど、少しずつ本人に自覚を促してください。
断捨離や模様替えで気分転換
セルフネグレクトに陥ると、部屋がゴミ屋敷化することがほとんどです。そのため、本人に意見を確認しながら、断捨離を進めていく必要があります。
また、模様替えも取り入れることで、本人の気持ちの切り替えや気分転換につながることも期待できるでしょう。
本人の意思を尊重したうえで、ゴミ屋敷の片づけを進めてみてください。
セルフネグレクトの治し方
セルフネグレクトを根本的かつ確実に治すためには、「専門機関」にサポートを依頼する必要があります。
医療機関ではセルフネグレクトの原因であり「精神的な病気」にも着目した治療を施してくれるのが特徴です。
また、支援センターでは、自身と同じようにセルフネグレクトに悩む方々との交流が可能。単純に症状を治療するだけではなく、利用者同士で共感しあったり、本人たちにしか分からない相談をし合うこともできます。結果的に解決の糸口が見つかることもありますので、近隣の支援センターに相談してみてください。
おわりに
セルフネグレクトは、若者を中心に増えてきている深刻な問題です。
家族や周りの方が早期発見できれば深刻化する前に対処できますが、発見が遅れると最悪の事態となってしまうことも考えられます。
身の回りにセルフネグレクトの疑いがある方がいる場合は、本ページの内容をもとに適切な対処を進めていきましょう。
監修者:大坂 良太 所有資格:遺品整理士・事件現場特殊清掃士
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