仏壇・仏具・仏像の遺品整理
2020/04/10
仏壇や仏具、仏像をご供養・整理・処分や墓仕舞いをする際には仏事の一つに、魂抜きが必要となります。
魂抜きとは仏壇やお墓に宿っているご先祖様の魂を抜くための儀式のことをいいます。
しかし、実際に魂抜きをどのように進めるのか、どこにお願いするとよいのかがわからない方が多いです。近年、寺院やお坊さんとの付き合いも希薄になり、気軽に仏事をお願いすることが難しくなっています。

私たちは、「仏壇やお墓にご先祖様の魂が宿っている」と信じているからこそ、普段手を合わせています。これは、もともと仏壇を買ったときやお墓を建てたとき(納骨時)などに、お坊さんにより魂入れを行ってもらっているからです。
したがって、仏様やご先祖様が宿られた状態のままで、仏壇やお墓を動かしたり処分したりすることは、仏教の考えではタブーとされているのです。
つまり、お坊さんにお経を上げてもらい、仏壇やお墓に宿ったご先祖様の魂を抜いてもらい供養をする必要があるのです。魂抜き・お性根抜き供養とは仏壇の仕舞い・処分をしたり、墓仕舞い・改葬(リフォーム)をしたりする際の、仏教上の儀式のことをいいます。
魂を抜くことによって、仏壇であればただの入れ物・箱となり、お墓ならただの石となります。そのため、動かしたり処分したりしてもよいという考え方になります。
しかし、日本は信仰の自由が保障されているため、仏教徒でない方もいます。仏教徒でなくとも、先祖代々の仏壇やお墓を整理処分する場合は、魂抜きという仏教上の作法にのっとり進めることが、ご先祖様への感謝の気持ちを表すことになります。そして、そのことが自分自身の心のけじめにもなるはずです。

次に魂抜き法要の進め方について解説します。
法要とは、各種仏式行事(葬儀・四十九日や、お盆・〇〇回忌など)で、お坊さんに読経などを行ってもらう儀式のことをいいます。
法要の一種である魂抜きも、寺院・お坊さんにお願いします。あなたが既にどこかの寺院の檀家さんでお坊さんとお付き合いがある場合、その寺院のお坊さんに直接お願いしてください。
檀家とは、寄付やお布施をしたりして、その寺院の運営を支える会員のようなものです。一般的に、お坊さんは檀家さん以外に対して法要を行ないません。
ただ、最近は檀家離れが進むにつれ、寺院やお坊さんとの付き合いがない方も多くなっています。このように檀家さんでない場合、いきなり初めての寺院に魂抜きをお願いしても断られる場合が多いです。
そうした際には、「お坊さん手配・紹介サービス」などや「ご供養じまい専門業者」などに依頼することで、魂抜きを行うことができます。
このように、魂抜きの儀式は自分で行うことができないため、仏壇などを整理することに不安を感じる方が多くいます。ただ、今回お伝えしたように魂抜きの意味を理解し、お坊さんや専門業者への依頼なども簡単にできることを知っていれば、不安なく魂抜きを進めることができます。
監修者:大坂 良太 所有資格:遺品整理士・事件現場特殊清掃士
作業は”丁寧”がモットー。大切な人が遺したものだから、私たちも 大切に扱わせていただきます。遺品にまつわる思い出話をうかがいながら、 一つずつ整理していく。こうした遺品整理の過程が「思い出の整理」となり、 少しでもお客様の心が温かくなればと願っています。
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